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実践!生産革新道場:第370回:問題時には管理ポイントを指摘して冷静に対処させよ


1:管理者が出来高を確認していなかった

私は生産性工場の指導のために、管理者と共にラインの様子を観察していました。するとあるラインがいつもより作業員の数が多かったのです。私はこのラインの管理者に理由を聞いたところ、「この製品は急に増産となったため、部品が追い付かず納入が遅れたのです。客先への出荷は今晩6時と決まっているため、何とか数量を確保するために、他のラインの作業員も急遽投入して生産数量を上げているのです」と説明しました。


ラインの様子を見ていると応援の作業員が入ったためかラインバランスが崩れており、一部の機械は調整に手間取っているなど、状況が悪いので私は心配になり「1時間当たりの生産目標はいくつで、出来高はいくつだ」と質問したところ、「今日中に800個生産する必要があります。何とか間に合います」などと答えました。「私はお前の意見を聞いているのではない。1時間あたりの生産目標と出来高を答えをよ」「1時間あたり80個が目標です。実績はまだ確認していません、すぐに確認します」私はこれを聞いて「今は午前10時だぞ。最初の2時間の出来高を確認していないとは何事だ!」と糾弾したのです。


2:管理者がパニック状態に陥っていた

ラインの管理者は出荷に追われてパニック状態になっており、全体の把握が出来ていませんでした。管理者は当初「通常の人数で生産ができる」と判断していましたが、納入された部品の精度に問題があり、修正を行いながら生産する必要があったため、急遽他のラインから応援を投入したのです。さらに一部の測定器が調整に手間取り、メンテナンスに調整を依頼したり、他の測定器を手配したりなどとパニックに陥り、出来高を確認していなかったのです。ラインの班長は修正が間に合わないために、ラインに入って修正を行っていました。このように班長はただの作業員となってしまい、管理者は目の前に起きた問題を解決しようと動いていることで、自分はきちんと管理をしていると勘違いしていたのです。


3:管理者に冷静に対応させるポイント

このような状況では出荷が間に合わない可能性があるので、私は班長と管理者が冷静に対応できるように次の事柄を指示しました。


1)作業員の代わりにラインに入らない

「人が足りない」との理由で班長がラインに入ってしまうと、班長は単なる作業員となってしまい、班長としての仕事が出来なくなってしまいます。人が足りなければその補充を探して来ることが班長や管理者の仕事ですから、ラインに入らず全体の流れを管理するようにします。


2)出来高をPDCAで管理する

管理者と班長の使命は午後6時までに800個の生産を完了させることです。これを完了させるためにはPDCAで出来高を管理することが大切です。具体的には次のように進めます。


1.管理者と班長は1時間ごとに必ず出来高を確認する、そしてこの結果を全作業員に通達する。


2.出来高が下回っていれば、それを挽回できる目標値を新たに設定して、これも作業員に通達する。


3.新たな目標値を達成できるように他部署への協力依頼などの手配を行う。

このように1時間ごとにPDCAを廻して、全ての作業員が状況が把握できるようにさせたのです。


3)問題時には直ちに上司に報告する

出荷厳守は一刻を争いますから、問題発生時には速やかに対処することが必要です。自分で解決できない問題や他部署の協力が必要な場合は、自分だけで解決しようとせず、直ぐに上司に報告して共に解決するようにします。


私は以上の3項目を指示したところ、班長、管理者ともに落ち着きを取り戻して冷静になってきました。そして「では今から目標数量と出来高を確認します」とラインに戻ったのです。緊急事態で管理者がパニックになっていると注意が散漫となり、大事な点が抜け落ちてしまうことが良くあります。このような場合は適切な管理ポイントの指示を与えると、冷静に対処できるようになるのです。