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実践!生産革新道場

 「現地化への3つの考え方」

 

2月18日更新

実践!生産革新道場

 「対策に行き詰まったら現場で対策会議を行え」

 

 

 

 

 

 

1月9日更新

実践!生産革新道場

 「反省の概念の無い管理者は強制的に反省させよ」

 

 1月14日更新

実践!生産革新道場

 「直感を事実にするための証拠固めを行え!」

    

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    実践!生産革新道場:「指示を出す者の義務を考えろ!

 

1:生産性が悪化しているライン

ある工場で生産性が悪化していました。私は管理者と現場に行きラインを確認したところ、生産数量が目標より大きく下回っているラインがありました。直ぐに原因を確認したところ、材料の問題や不良や手直しも無く、機械のトラブルも無いことが分かりました。私は「特に大きな問題もないし、ラインバランスに問題があるのではないか」と指摘しました。この工場では工程ごとに標準作業時間が異なるために、1工程だけ担当する作業員もいれば、複数の工程を掛け持ちする作業員もいるのです。管理者は毎朝、出勤者を確認したあと、作業員の配置表を作成してラインバランスを調整しています。管理者は「これが今朝の作業員の配置表です。今日は欠勤者もいますが、この配置ならばラインバランスに問題はなく、目標数量を達成できるはずなのです」と説明しました。

 

2:作業員が配置表を守っていない

私は作業員の様子を観察したところ、配置表に記載している工程と違う箇所を担当している作業員がいました。直ぐに管理者に「作業員はこの配置表と違う工程を担当しているではないか。直ぐに全員の配置状況を調べよ」と指示しました。すると配置表と違う工程を担当している作業員が多いことが分かったのです。しかも配置表では歩行のムダを削減するために、2工程を掛け持ちにする場合は隣同士の工程を担当することになっていますが、実際には遠くの工程まで出歩いて作業を行ったり、1つの工程に3人が掛け持ちしていることなどが分かったのです。管理者は「配置表と作業員の担当が違っています。直ぐに作業員に説明します」と言い出しので「ちょっと待て!作業員には朝礼時に配置表について説明しているはずだ。作業員はなぜ指示した配置表と異なる工程を担当しているのか、作業員にインタビューして確認せよ」と指示したのです。

 

3:作業員の意見とは

管理者が作業員にインタビューを行ったところ、作業員は次のような意見を持っていることが判明したのです。

 

作業員の意見

1)配置表で指定された工程は不慣れなので、不良を作ってしまいそうだ。不良を作ると怒られるので配置表の工程の作業を行いたくない。

 

2)なぜ自分だけが複数の工程を掛け持ちするのだ。1工程しか担当していない作業員と比べて不公平だ。

 

3)配置表のラインバランスが悪いので、配置表通りに行うと手待ちが生じる。手待ちが生じると目標数量を達成できないので、自主的に他の工程の応援を行なっている。

 

4:作業員に指示を納得させろ

私は管理者に「作業員が配置表の担当を守らないのは、配置表のラインバランスを納得していないからだ。作業員が納得しない内容を一方的に指示しても、作業員は配置表を守らないだろう」と指摘しました。そして「これらの問題は管理者の管理不足や説明不足に起因している。すぐに対策を協議せよ」と指示したところ、管理者は下記の対策をまとめました。

 

管理者の立案した対策

1)配置表の説明の際には数字で事実を説明して不公平感を是正する。

 

2)作業員に慣れない仕事を担当させる場合は、4M管理のルールに従って作業教育とフォローを行う。

 

3)配置表の精度が悪くラインバランスが乱れた場合は、関係者と協議して精度の向上を図る。

 

作業員は管理者の指示を守る義務がありますが、管理者は作業員が納得して守れる指示を出す義務があります。管理者は指示を出す者としての義務をよく考えて、事前に指示の内容を検討し、指示を出す際には相手の納得を得ることが大切なのです。