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   実践!生産革新道場:「正しいものの見方」を教えて感度を高めろ

  

1:作業を見ても問題が見えない

定期研修先の日本人駐在員から次のような相談を受けました。「ある部署で作業員が作業標準書を守らずに作業を行ったため、不良品が発生しました。私は現場に行き作業員の様子を観察したところ、作業標準書を守っていない作業員がいたのです。」「私はすぐに管理者を呼んで、この作業員の様子を観察させました。しかし管理者は作業員の間違いに気が付かなかったのです。私が指摘して初めて間違いに気が付きましたが、なぜ管理者は誰が見てもすぐに分かる間違いに気が付かないのでしょうか」

 

2:毎日見ている腕時計を見ていない

管理者は作業員の様子を現場で見ましたが、間違いに気が付きませんでした。このように作業は見ているが、問題が見えない感度の低い管理者は意外と多いのです。これは管理者がものの見方を知らないからです。管理者がものの見方を知らないと何を見ても、本質や問題が見えないのです。私の研修ではこれを実証するために、次のようなテストを行います。まず受講者に腕時計を外してポケットに入れさせます。そして白い紙を渡して「自分が付けている腕時計の絵を正確に書きなさい」と腕時計の形や文字盤、バンドの詳細を書かせるように指示します。毎日何回も見ている腕時計ですが、その詳細を書かせると意外と見えていなかったことに気が付くのです。

 

3:ものの見方を教えろ

現場の管理者は毎日同じ部署で同じ作業を見ていますから、すっかり見慣れてしまい、作業を見ても本当は見えていない感度の低い状態になっているのです。このように管理者の感度が低い状態になっていると、現場の小さな変化に気が付かず大きな問題に繋がることがあるのです。私の研修では管理者の感度を高めるために、正しい物の見方を次のように説明して理解させています。

 

1)「全ては間違っている」との前提で職場を見る

管理者が作業を見ても間違いが見えない理由の一つは「全ては正しく管理されている」との思い込みが強いからです。人間はある思い込みを持ってしまうと、それに合わせて見ようとしてしまうのです。上司から「作業が正しく行われているか。確認せよ」と指示されても、「作業員は正しく作業を行っているはずだ」と思い込んでいるために、間違った作業が見えなくなってしまうのです。「全ては間違っている」との前提で見れば「何かが違うはずだ」「どこかがおかしいはずだ」との意識で見ますから、問題が見えるようになって来るのです。

 

2)生産性向上に関心を持つ

先ほどの時計の事例で言えば、腕時計を集めるのが趣味な人は自分の腕時計の絵を正確に書けるはずです。人間は誰でも関心があるものは熱心に見ようとするし、覚えようとするものです。管理者も生産性向上や品質改善に強い関心を持てば、それに関連する事柄を真剣に見ようとするはずです。真剣に見れば異常や問題に気が付くはずなのです。

 

3)常に比較して見るようにする

作業員の作業だけを見るのではなく、「作業員と作業標準書を比較して見る」「同じ工程の作業員の作業を比較して見る」など、何かを見る時には常に基準と比較したり、他の人や機械と比較して見ることにより、差異が見えるようになってきます。

 

管理者がこのような事柄を意識して物事を見るようになれば、異常や問題に気が付くようになります。問題発見の感度を高めるためには、管理者に「正しいものの見方」を理解させる必要があるのです。