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 「大丈夫なはずです」と憶測を言わせない手法

  

 8月8日更新

 ブルネイの7つ星ホテル「エンパイヤホテルの集客方法」

 

 

 

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実践!生産革新道場:第334回:生産性向上には個人の気付きに頼らずルールで管理せよ

 

1:初期の不良発生に気が付かなかった

ある工場で大量に不良が発生したため、機械を止めて調整を行うトラブルが発生しました。私は管理者と共に現場で状況を確認しました。管理者は「この不良は重大欠陥で過去に客先で大きなクレームを出したことがあります。絶対に再発はいけない不良なので、機械を止めて調整を行っているのです」と説明しました。私は不良の詳細を確認したところ、初期段階で発見していれば調整も容易でトラブルも未然に防げたことが分かりました。私は管理者に「なぜ不良の初期段階で発見できなかったのか」と詰問しました。管理者は「不良が発見されたとの報告は昨日だったのです。それ以前には報告はありませんでした」と答えたのです。

 

2:夜勤で不良が発生していた

私は班長を呼んで「不良が問題になっているが、事前に異常の報告はなかったか」と質問したところ、「私も不良の件は昨日知ったばかりなのです。それまで報告はありませんでした」と言いました。私は「それでは作業員に聞いて見よう」と何人かの作業員に聞いたところ「先週、夜勤のAシフトでこの不良を発見したとの話しを聞いたことがあります」と何人かが言い出したのです。この工場はAシフト、Bシフトの2交代で生産を行っており、先週夜勤の担当だったAシフトで不良を発見していたらしいことが判明したのです。私は管理者に「Aシフトの管理者はまだ出勤していないが、今すぐ電話して確認しなさい。」と指示しました。管理者は電話したのですが「すみません。電話が繋がりません」とのことで詳細は分かりませんでした。私は「夜勤のAシフトで先週、重大欠陥の不良が発生したとの話があるが、なぜBシフトのお前たちはそれを知らないのだ!」と詰問しました。そして昼夜勤の引き継ぎ台帳を持って来させ、中身を確認したところAシフトは2ヶ月間も何も書いておらず、白紙のままとなっていたのです。私は引き継ぎの担当である班長に「2ヶ月間も白紙とは一体どういうことだ!」と詰問したところ「Bシフトの班長は問題がないと言っていたので、何も書かなくても良いのです」と平然と答えたのです。

 

3:気付きに期待せずルールで管理せよ

私は話しが通じていないと思い、班長に「お前のBシフトでは2ヶ月間、全く問題は無かったのか」と詰問しました。「そんなことは無いです。毎日、小さい問題が起きています。私はちゃんと引き継ぎ台帳に記入しています」「それならば、Aシフトで2ヶ月間も問題がないのはおかしいと思わなかったのか」「Aシフトの班長は問題がないといったのでおかしいと思いませんでした」班長が言い逃れで嘘を付いているならば、厳しく叱って指導するのですが、この班長は本当におかしいと思わなかったのです。

 

私はこの班長に「Aシフトの班長が2ヶ月も異常ないと言っているのは異常である」と気付いて欲しいと思ったのですが、気付きには個人差があります。管理を個人差の大きい気付きに頼ってしまうと、管理にムラが生じて今回のようなトラブルに繋がります。もちろん、現場指導を通じて班長の気付きを高める教育も必要なのですが、基本的にはルールで管理することが重要です。私は管理者を集めて引き継ぎ台帳に関して、下記の指示を行いました。

 

引き継ぎ台帳の指示事項

1:引き継ぎ台帳は毎日記入する。問題がない場合は「問題無し」と記入する。2:引き継ぎ台帳に双方の班長による承認のサインを入れて引き継ぎを確実に行う。

3:問題なしが3日以上続いた場合は引継ぎを受けた班長が上司に報告する。4:「問題なし」と記入した日に問題が生じていた場合は、虚偽の申請を行ったとして担当シフトの班長が責任を負う。

5:管理者が定期的に引き継ぎ台帳の内容とサインの有無を確認する。問題があれば班長を指導する。

 

班長個人の気付きに頼ってしまうと、問題なしと報告が上がってこないために、思わぬトラブルに繋がる可能性があります。気付きを養うことも大切ですが、気付きがなくても問題が早期発見できるようにルールで管理することも必要なのです。