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 実践!生産革新道場:第342回:生産性向上のために部品箱の重要性に気付かせろ


1:部品が取り出し難く作業が遅れていた

私はある工場で生産性向上の指導のためラインバランスのデータを確認していました。管理者に「このラインのバランスは随分と良くなってきたが、どのような改善を行ったのか」と質問しました。管理者は「作業員の動作のムダの改善を行ったのです。具体的には各工程で作業に必要なものを取りやすくするように、部品箱を置く位置を作業者に近づけたのです。これで部品が取りやすくなり作業性のムダが改善されたのです」と答えました。私は「それでは現場でラインを確認しよう」と管理者と共に現場に入り、ラインを観察したのです。管理者は「各工程で作業台の上に置いてある部品箱の位置を作業員に近づけたのです」と説明しました。確かに前回このラインを見た時よりは、部品箱が作業員に近くなっていました。ところが、よく見るとある工程で作業が遅れていたのです。私は「あそこの工程が遅れているぞ。これではラインバランスが乱れてしまう」と言って、問題の行程に近づき作業を観察したところ、作業員が部品箱から部品をうまく取り出せず、作業に遅れが生じていたのです。この工程では小さな部品を取り付けているのですが、部品箱は部品と比べてサイズが大きいため、手首を部品箱の中に深く入れないと取り出せなかったのです。


私はこの作業員にインタビューすると「この部品箱は部品が取り難くて困ります。特に部品が少なくなって来ると、箱の底に手を入れないと取れないので、とても取り難いのです」と答えたのです。私は管理者に「部品箱の位置を作業員に近づけたのは良い改善だが、部品を取りやすくする改善は行ったのか」と質問しました。管理者は「動作のムダ取りのために、部品箱を近づけただけです。部品箱に関しては改善すること思い付きませんでした」と答えたのです。


2:部品箱の改善の具体的な指導方法

工場の組み立て工程では、毎日、大勢の作業員が大量の部品を取付けて行ますから、部品を取り出す動作のムダの削減は、生産性向上の重要なポイントとなります。私は管理者を集めて次のような指導を行いました。


1.部品箱の改善の重要性に気付かせる

管理者に部品箱の改善の重要性に気付かせるために、次の質問を行いました。「この工場には全部で部品箱はいくつあるのか」管理者は驚いて「勘定したことはありませんが、ものすごい数になるはずです。」と答えました。私は「毎日多くの作業員がものすごい数の部品箱から部品を取り出している。部品箱の位置を作業員に近づける改善も必要だが、それと合わせて部品を取りやすくする改善も必要な事柄である」と指摘しました。


2.部品箱改善の具体事例を示す

管理者は部品箱の改善の重要性を理解しましたが、具体的な改善方法が分からないので、私は具体事例を提示しながら、下記のように改善のポイントを指導しました。


製品箱のサイズ

現在、使用している製品箱のサイズは部品に対して適当であるかを確認することが大切である。もしサイズの関係で取り出し難ければ、サイズを変更したり、傾斜を付けたり、底を高くするためのクッションや滑り止めのゴムを入れたりなどの改善を行う必要がある。


製品箱の配置

製品箱の置き場所は「作業員が製品箱を見ずにリズムを崩さずに取り出せる」ことがポイントだ。そのためには製品箱を作業員に近づけるのはもちろん、製品箱を円弧状に配置したり、作業員が同時に両手で部品を取れるように配置する必要がある。


このように具体事例を交えて指導したところ、管理者は「工場にはかなりの数の部品箱がありますから、部品を取りやすくする改善を行う必要があります。さっそく工程内の部品箱の現状を確認します」と部品箱の改善の重要性と改善のポイントが理解できたのです。このように生産性向上で部品箱の改善は意外と見落とされていることが多いので、管理者にその重要性と現状の問題点を理解させることが大切なのです。