7月1日更新

 管理の基本である5Sの重要性を理解させよ

 

 7月2日更新

管理者が生産性向上に積極的に取り組む手法とは

 

7月5日更新

5S活動は管理者育成に最低出来ある3つの理由

 

 

 

6月3日更新

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 不良を減らす品質管理のポイント

 (https://youtu.be/O9_WE048eGk)

 

6月6日更新

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 判断が遅い管理者を指導するポイント

 

 6月11日更新

「品質改善と生産性向上で異なる指導方法とは」  

 

6月21日更新

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 生産性向上のために部下に気配りをせよ

 

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                実践!生産革新道場:第311回:

         生産性向上プロジェクトの3項目のアドバイスとは

 

1:生産性向上のプロジェクトが頓挫
定期研修先の社長から次のような相談を受けました。「昨年タイで最低賃金が大幅に引き上げられてから、コスト削減のため本社より生産性の向上を厳しく言われています。特に今年は生産性向上の具体的な目標を掲げて、プロジェクトを立ち上げているのですが、効果が出ていないのが現状です。このまま同じように行っていても効果が現れそうにもないので、プロジェクトの内容や方法を見直そうと思っています。付いてはプロジェクトの内容を見て頂き、アドバイスをお願いします」

 

2:生産性向上プロジェクトの3つの問題点
私は生産性向上プロジェクトのメンバーを集めて内容を確認したあと、現場で活動の進捗状況を確認しました。すると次のような問題が判明したのです。

 

1)メンバーの中に強固な反対勢力がいた

これが一番大きな問題なのですが、メンバーの中に「生産性は昨年もすでに大きく上げているのだから、今年も上げるなんて絶対に不可能だ」と公言する管理者がいたのです。この管理者はメンバーの中で最も勤続年数が長いため、他のメンバーが提案する対策を「それは昔やったことがある。しかし失敗したのだ」などと否定ばかりしていました。そのため他のメンバーは「提案しても仕方がない」「前にやってダメならがやらなくて良い」と諦めたような雰囲気となっていたのです。

 

2)自動化に対する技術力が不足していた

生産性向上の対策は「この箇所を自動化する」「あの箇所も自動化する」と自動化する対策ばかりが並んでいました。しかし、具体的な自動化のスケジュールが不明確なのです。理由を質すと「現在、方法を検討中です」「具体的な自動化の方法が思い付きません」などと出来ない理由ばかり言い始めました。メンバーは製造部が中心であるため、自動化などの生産技術に関する知識が乏しく、自動化の具体的な方法を思い付かなかったのです。

 

 3)生産性向上が現場に浸透していなかった

現場で活動の浸透状況を確認したところ、生産性に関する掲示物がほとんどなく、班長に「今年の生産性の目標値を知っているか」と質問しましたが、ほとんどの班長が答えられませんでした。班長は生産性向上プロジェクトの存在は知っていましたが、活動内容は知らされていなかったのです。

 

3:プロジェクト活性化の3つのアドバイス

私は上記の問題点を踏まえて、社長に次のようなアドバイスを行いました。

 

1)反対勢力の管理者を外す

メンバーの中で反対勢力となっている管理者を外すことが必要です。社長も活性化のためにこの管理者を外すことが最も有効であることを理解していましたが、「反対勢力としてメンバーから外してしまうと、当人の面子が潰れてしまうのではないか」と心配しました。そこで私は「今後はプロジェクトで若い人を育てる目的も兼ねさせたいので、若い人を中心に進めたい」との理由で外したらいかがでしょうとアドバイスをしたのです。

 

2)生産技術のメンバーを加える

現状のプロジェクトでは、製造が漠然と自動化のイメージを作り、それを生産技術部に具体的な形になるように依頼していました。しかしプロジェクトに強制力がないため、生産技術部は「余計な仕事が入ってきた」と自動化の依頼を後回しにしたり、具体的なアドバイスを行っていなかったのです。この問題を解決するために、生産技術部から優秀なメンバーをプロジェクトに加えたのです。

 

3)改善提案活動を活性化させる

生産性向上を現場の班長や作業員まで浸透させるには、改善提案活動の活性化が効果的です。この会社も改善提案活動を行っていましたが、提案数が極端に少なく実質的に活動休止となっていました。そこで改善提案活動のテーマを生産性向上に絞って再開させることにしたのです。改善提案委員会を生産性向上プロジェクトとリンクさせ、改善提案活動を通じた生産性向上の啓蒙活動を実施させたのです。