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実践!生産革新道場:第281回:私が考える良い研修の定義とは

 

1:研修についての相談を受けた

ある工場の日本人駐在員から次のような相談を受けました。「先日、当社に外部講師を呼んで生産性向上の研修を行いました。研修終了後に管理者の評価を聞いたら、とても良かったというのですが、学んだ内容を現場で活かしているように見えないのです。研修の良し悪しはどこで判断すれば良いのでしょうか」私は依頼先の工場に行き、現地管理者に現場の問題の対策を自ら立案させて実施させることにより、管理者の能力を高める仕事を行なっています。講義だけの研修ではなく現場中心に進めますから、研修講師とコンサルタントを足したような仕事なのです。

 

2:良い研修の定義とは

研修にはいろいろな種類がありますが、私が考える良い研修とは次の2項目となります。

 

1.受講者が「出たくない!」と言う研修

研修となると「知識を学べる」と期待する管理者もいますが、勉強する気がなく「仕事をしなくて良い、休憩時間にお茶やお菓子を食べることができる!」と喜ぶ管理者も多いのです。多くの会社では研修終了時に受講者に研修内容についてのアンケートを行うことがありますから、講師は次の仕事を貰うために受講者に良い評価をして欲しいと考えて、きついことは言わないのが一般的です。これでは結局、受講者は「勉強になったな」で学んだ内容を実践しないか「全部知っていた内容だった」で終わってしまうことが多いのです。従って会社とすると研修の評価は良かったけど、効果が見えないとなるのです。

 

私の研修では依頼先の会社の問題を取り上げて、全員で原因究明と対策を行わせる実践形式で行います。管理者のミスや怠慢などは徹底的に追及しますし、全員の前で立たせて怒鳴りつけることもあります。そのため研修終了後の評価は「もう出たくない」と

言われることがほとんどです。しかし、この評価こそが「研修内容が素晴らしかった」との証なのです。人は知識の吸収だけでは全く変わりません。知識を現場で実践することにより成長するのです。学んだ知識を実践させるためには、厳しく指導する必要があるのです。

 

2.効果が現場に現れる研修

私は現場が変わらない研修は意味が無いと思っています。一般的な研修では知識を学んで終わりとなりますから、実践するかは当人次第となります。実践しない場合は研修を依頼した日本人駐在員が「学んだことを実践しなさい!」とフォローすることになってしまいます。会社は学校ではありませんから、研修の目的は「管理者の能力向上により利益を高める」にあるはずです。工場で利益を出しているところは現場ですから、管理者が研修を学んだ内容を現場で実践して、現場が変わらないと意味が無いと思うのです。私の研修は全て定期研修ですから、研修内容で学んだことや決めたとこを実践しているか翌月、現場で確認します。もし実践していなければ、全員の前で「私の怠慢でした」と言わせるまで追求しますから、必ず実践するようになり、現場が目で見て次々に変わって行くのです。私の研修は厳しいので最初は学んだことを管理者は嫌々実践するのですが、実践すると「なるほど、こうだったのか!」と気が付いて、学んだことが身に付き管理能力が向上して行くのです。

 

3:私が定期研修に切り替えた理由とは

私も以前は一般的な研修を行なっている時期がありました。決められたプログラムを時間通りに説明して、基本的な管理知識を習得させていました。研修終了後のアンケートも良い評価を貰っていましたが「学んだことを本当に現場で活かしてくれるのだろうか」とのジレンマが常にあったのです。もちろん、管理者は知識があった方が、無いよりは良いに決まっていますから、知識を吸収する研修は大事だとは思います。研修だけではなく、教育ビデオや本なども役立ちます。ただ私は「研修で教えた内容を現場で実践するまで責任を持つべきだ」と考えて、一般的な研修は辞めて相手企業に行く定期研修に切り替えたのです。タイでは最低賃金も上昇して、コスト吸収のためにさらなる生産性向上が必要となっています。管理者に知識を身に付けさせて、現場で実践させるためにも研修は慎重に選んで行う必要があります。