11月5日更新

悪い報告は怒らないが、報告しなかったら怒れ! 

 

 11月12日更新

遠慮なく叱って叱られる信頼関係を築け

 

UNIVERSAL VIDEO COOPERATION CO.,LTD

899/307 Nantawan Onnut Onnut Rd Pravate

Bnagkok 10250 THAILAND

TEL:(02)349-6110

FAX:(02)349-6111

   実践!生産革新道場:私の研修で行う生産性向上の講義方法とは

 

1:管理者がムダの意味を知らなかった

ある工場で生産性向上のプロジェクトを立ち上げたところ、現地管理者から生産性向上のアイディアが出てこないとの相談を受けました。「当社では管理者を中心にして生産性向上のプロジェクトを立ち上げました。そしてモデルラインを設定して生産性を上げるように指示しました。ところが、管理者から生産性向上のアイディアが上がってこないのです。催促しても「今考えているところです」と言われてしまい、プロジェクトが進まないので困っているのです」私はプロジェクトの管理者らと一緒にモデルラインを観察しました。ラインでは作業員のムダ歩きや手待ちなどの膨大なムダが発生しており、一目で生産性が低いラインと分かりました。私は管理者に「このラインはムダだらけではないか。今すぐ改善できるアイディアがたくさんあるはずだ」と指摘したところ、「ムダとは何ですか」と質問されたのです。

 

2:ムダ取りのアイディアが出ない理由とは

生産性向上には多くの手法がありますが、ムダ取りは大事な手法の一つです。この工場では管理者にムダの教育を行っておらず、彼らはムダが分からないためにラインで発生している膨大なムダを認識できなかったのです。これではムダ取りによる生産性向上のアイディアを考えることは出来ません。このように管理者が生産性向上のムダ取りのアイディアを思い付かないケースでは次の2項目があります。

 

1)ムダの教育を受けていない

前述の通り、管理者がムダの教育を受けておらず、ムダの意味を理解していないケースです。

 

2)教育を受けたが、現場のムダが分からない

ムダの教育を受けており、ムダの言葉の意味を説明できますが、現場で起きているムダが理解できていないケースです。ムダの講義では一般的な7つのムダ(作り過ぎのムダ、手待ちのムダ、運搬のムダ、加工のムダ、在庫のムダ、動作のムダ、不良をつくるムダ)を学習しますが、これには加工のムダなど分かり難いものや、現場のムダ取りのポイントとなる歩行や探すなどのムダが入っていないため、応用し難いのです。さらに講義でムダの言葉の意味だけ勉強しても、現場で自分のラインのどこにムダがあるかイメージ出来ないのです。

 

3:私の研修でのムダの講義概要

私の研修でもムダの講義を行いますが講義後は必ず現場に行き、ムダの洗い出しを行わせて、現場のムダが分かるように指導します。

 

1)ムダの概念

「ムダとはお金にならない作業のことを言います」

 

2)お金になる作業

「お金になる作業とはその作業の目的を達成する動作のことです」これだけでは管理者は理解できないので、現場に連れて行き、具体的な事例を目の前で説明します。例えばネジ締めの工程の場合は作業の目的はネジを締めることですから、ドライバーがネジ山に入ってから、ネジを回転させ、ネジを締め終わって、ドライバーがネジ山から外れるまでがお金になる作業となります。それ以外の作業は全てムダと定義付けます。

 

3)ムダの公式

「作業=お金になる作業+ムダ」このような方式で作業の概念とムダを説明します。これは、「作業=正味作業+(付随作業+ムダ)」のことですが、初期段階では単純に分りやすくするためにお金になる作業+ムダとの概念で説明します。

 

このようにムダの概念を講義と現場で理解させた後、管理者に「手待ちのムダ」「移動のムダ」「運搬のムダ」「歩くムダ」「探すムダ」など、比較的分かりやすいムダを説明して、「このラインでムダを見付けて書き出しなさい」と指示します。そして管理者が書き出したムダをお互いに見せ合い、ディスカッションさせてムダの理解を深めさせて行くのです。このようにすれば短時間でラインの目に見える大きなムダは理解できますから、次にどうしたらムダを減らせるか、ディスカッションさせれば自ずと生産性向上のアイディアは出てくるのです。