12月3日更新

班長へのムダ取りは簡単な説明とビデオで教えろ

 

 

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   実践!生産革新道場:管理ミスを指摘して、認めさせ、反省させよ

 

1:似ている製品の取り間違え

ある工場でAの製品をBの製品と間違って加工したため、不良となった問題が発生しました。私は管理者に「先月も同じ問題が発生したではないか。その時の対策は守っているのか」と質問しました。管理者は「AとBの製品は外観が似ており、製品に付いている工程移動表も同じ白色だったので間違えやすかったのです。先月からAは白色、B は緑色の工程移動表として識別管理を始めました」と説明しました。私はすぐに管理者と現場に行き、識別管理の状況を確認しました。確かにAとBの製品は工程移動表で色分けされており、置き場所も別の場所となっていました。私は「工程移動表の色分けも行われているし、箱の置き場所もきちんと区別されている。どうして製品を間違えたのだろう」と思いながら、近くに置いてあった工程移動表の製品名と中身を確認したところ「あれ、Aの製品である白色の工程移動表だが、Bの製品が入っているぞ」と驚きました。私はすぐに管理者を呼び付けたのです。

 

2:管理ミスが問題の真因

管理者も驚いて班長を呼び出しました。管理者は班長に「なぜAの製品である白色の工程移動表の中身がBなのだ」と詰問したところ、班長は「工程移動表を良く見て下さい」と言いながら指差しました。すると、そこに小さな文字でBと書いてあったのです。私は「Bの製品ならば緑色の工程移動表のはずだ。なぜ白色の工程移動表を使っているのだ」と質問したところ、班長は「私がパソコンで工程移動表を印刷していますが、緑色の紙が無くなってしまったのです。すぐに総務に連絡したのですが、総務にも在庫が無かったので仕方なく白色の紙で印刷をして B の製品に貼ったのです。」と答えました。「上司に緑色の紙が無くなったことを報告したのか」「総務が後から緑色の紙を発注したので上司には報告していません。緑色の代わりに白色を工程移動表に使っていますが、ちゃんとBと書いてありますよ」これを聞いていた管理者は「なぜ緑色の紙が無くなってしまったのだ。なぜ在庫管理をしなかったのだ」と班長を怒りだしたのです。私は怒っている管理者を制して「お前は班長が悪いと言っているが、問題の真因はお前の管理ミスだ」と指摘したのです。

 

3:管理ミスの指摘内容とは

私は管理者に次のような管理ミスがあったことを指摘したのです。

 

1)在庫管理の指示の不徹底

新たな対策として白色の紙の他に緑色の紙を定期的に使用することになったのですから、緑色の紙の在庫管理を行う必要があるはずです。管理者は緑色の紙の管理を班長に指示していませんでした。ですから、班長は緑色の紙は総務にあるものだと思っていたのです。管理者は緑色の紙は現場で管理を行い、最低数量になったらすぐに総務に連絡して無くなる前に手配する指示を出すべきだったのです。

 

2)識別管理への教育不足

班長は「以前はAも B も同じ白色を使っていたから、緑色が無くなっても白色を使っても良い」と安直に考えていました。これは管理者が班長への識別管理の重要性の教育を怠ったためと言えます。管理者が日頃から製品混入の危険性と識別管理の重要性を繰り返し教育していれば、班長は「緑色の紙が無くなりそうだ。これでは識別管理に問題が生じる」と早めの対策が行えたはずなのです。

 

3)不良対策の不徹底な確認

管理者は不良対策の識別管理が現場で正しく守られているか、定期的に確認する義務があるはずです。PDCAの管理手法に従って、不良対策の実施状況を現場で確認する、班長に問題が生じていないかを質問するなど基本的なチェックを行っていれば緑色の紙が無くなりそうだということは事前に分かったはずなのです。

 

管理ミスによる問題発生時に部下を叱り付けていても根本的な対策にはなりません。管理ミスの根本的な対策とは、管理者に自分の管理方法の問題点を理解させ、それを自分自身で改善させることが必要なのです。