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実践!生産革新道場:第373回:自責の考え方を実践的に身に付けさせる手法とは



1:自責の考え方を実践するのは難しい

私は毎月約400人の現地管理者を工場の現場指導を中心に育成していますが、やはり大事なことは、管理者として正しい考え方を身に付けさせることです。私の研修では管理者の正しい考え方の基本として、自責の考え方を徹底させています。自責の考え方とは、問題発生時にまず自分の管理にどのようなミスがあったのかを考え、そのミスを反省して、自分の管理方法を改める対策を考えて実行することです。管理者に自責の考え方を説明すると「なるほどよく分りました。私も早速実行します。」と口では言うのですが、自責の考え方を本当に実行するのは大変難しいのです。なぜならほとんどの管理者は大勢の人の前で自分のミスを素直に認めることをとても嫌がるからです。先日もある工場で初めて研修に参加する管理者が自分の責任を認めようとしなかったのです。


2:自責の考え方を身に付けさせる手法

ある工場で品質問題が発生したため、私は新しく研修に入った担当の管理者を呼び出して事情を説明させました。管理者は「品質問題の原因は、新しく追加になった作業方法を作業員が理解していなかったからです」と説明しました。このようにすぐに作業員のせいにする他責の管理者を私は次のように厳しく指導したのです。


1)自分に責任あることを理解させる

私は「作業員に教育を行ったが理解出来なかったのか、それとも教育を行っていなかったのか、どちらなのだ」と詰問しました。「実は作業員に追加された作業方法の教育を行っていなかったのです」私は研修に参加している他の管理者の前で「それでは、誰が作業員の教育を行う担当者なのだ」と追求しました。「それは私です」「職責と名前を言え」「製造課長の〇〇です」「えっ、聞こえないぞ、もっと大きな声で言え!」と大勢の前で自分の名前をハッキリと言わせました。これにより自分の管理ミスであることを認識させたのです。


2)徹底的な追求を行う

次に私は「なぜお前は作業員に教育を行わなかったのだ」と質問しました。ほとんどの管理者は苦笑いして誤魔化そうとします。「何を笑っているのだ!私の質問にきちんと答えよ!なぜ教育を行わなかったのだ」と厳しく追及すると、今度は下を見て黙ってしまいます。ここで追求を止めてしまうと指導の効果が無くなります。私は「周りの受講者もみんなお前の答えを待っているぞ。今すぐ答えよ」と答えるまで追及します。このように追求すると他の管理者も真剣に答えを聞いているので、いい加減な答えをするわけには行かず「うっかり忘れてしまいました」などと自分の管理ミスを認めざるを得ないのです。


3)自分の管理ミスの対策を考えさせる

「うっかり忘れたと言うが、それでは今後どのような対策を取るつもりだ」「すでに作業員には教育を行いました。十分理解出来たので大丈夫です」このようにずれた答えをする場合は必ず本題に戻します。「私は作業員に教育を行ったかを聞いているのではない。今後お前が教育を忘れないようにするための対策を聞いているのだ。今回の自分の管理ミスを反省してどのような対策を行うつもりか、それを説明せよ」このように自分がどうすればよいのかを考えさせて、他の管理者のいる前で発表させることにより、その対策を守らざるを得なくさせて行くのです。


厳しいようですが、自責の考え方を実際に身に付けるには、このように厳しく指導して行く必要があるのです。自責の考え方による対策を実行すれば、管理レベルも向上するので、当人も「なるほど、自責の考え方は正しい」と気付きます。これを繰り返すことにより自責の考え方が身に付いて、管理者として成長して行くのです。