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          時間が経てば自然と社員が良くなる?

 

  読者の皆様からいろいろなご感想、ご質問を頂いておりますが、「我が社は創業以来、5、6年経つのですが社員への苦労が依然として絶えません。そこでお伺いしたいのですが管理者や従業員のレベルというのは時間とともに良くなるのでしょうか」とのご質問がありました。この回答の具体例として私自身、創業30年を迎えるタイのローカルの製造業の会社から社員教育の依頼を頂いたことがあります。

 

依頼の内容は現場の作業員が管理者の言うことを聞かないで困っているとのことでした。この会社では製造現場はほとんど男性で創業以来から働いている人もかなりいるのです。それに対して管理者の方は途中で辞めたり採用したりを繰り返しており、在職年数が現場の男性より若い人がほとんどです。また年齢的にも管理者と現場では親子ほどの違いがある人もおり、管理者が現場に行っても「職場の主」的存在になっている従業員は言うことを聞いてくれないことがあり大変苦労していることでした。また現場の技術の週熟度はさすがにベテランの域ですが最新の機械の導入時の研修には不熱心などの弊害も出ていることでした。

 

現場の状況も拝見しましたがかなりの年配の方々が働いており、年長者を敬う習慣があるタイでは若い管理者の人は現場の人に対して言いにくいことが多いだろうなと感じさせられました。この会社のオーナーは2代目の方なのですが、「先代の時代に全く社員教育を行っていないままここまで来てしまった。自分の代になって抱えている問題の大きさが分かって来たが手の付けようがない。現場の人たちに問題があるのは分かるが、創業以来働いてくれている人たちにきつい態度に出るもの難しいしどうしたら良いのだろう」と嘆いておられました。

 

30年も経ってしまうと正直言って社員教育でどうにかなるとの問題ではないため、特に問題のありそうな人の「個別指導」「配置転換を含めた職場の雰囲気替え」「管理者から作業員への接し方の手法」などの指導を行いました。これなどは教育、管理を怠った中で時間だけ経ってしまい取り返しがつかなくなったケースと言えます。

また管理者の方々ですが仕事への目的意識を持ち、自分のお金で管理手法の本などを購入して自宅で勉強したり、休日に自費でセミナーに参加して学習したりなどの自己啓発に勤めていれば時間とともに良くなって来るでしょうが、このような管理者は現実としては大変少なく、会社が教育を行わない限り学ぼうとしないことが普通です。(もちろん熱心に勉強している人もいますが、これは今の自分の仕事に生かそうというよりは次の転職の条件を良くするために学んでいるケースが大半です)時間が経てば管理者は日常業務はうまくこなせるようになり社内の事情にも明るくなるでしょうが、企業として必要とされている管理能力、物の見方、考え方といった点は会社が何もしなければ時間とともに良くなるとは言い難いものがあります。

このように見て行くと質問の回答は次のようになります。「時間の経過ともに技術の習熟度と日常業務の効率化などのハード面は良くなるでしょう。しかし管理能力、職場のコミュニケーション、職場の雰囲気、そして一番大事な管理者としての能力のソフト面に関しては会社が何もしないで時間だけ経つとマイナスになることがあります。ソフト面の解決方法は時間ではなく自社で行うシステム的な社員教育が大事です。」