12月3日更新

班長へのムダ取りは簡単な説明とビデオで教えろ

 

 

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5分で分かる管理手法

不良をゼロに近づける方法とは

1:不良が減らない
読者の方からの質問をご紹介致します。
当社では不良が慢性化しています。原因のひとつに現地管理者の不良に対する意識が低いことが挙げられます。不良の発生を注意すると「不良発生には多くの要因があるのですから、いくら頑張っても不良はゼロになりませんよ。」と言われたことすらあります。怒鳴り付けたところとで、根本的な姿勢は変わりませんから困っています。

 

2:品質管理の基本とは
ご質問の内容を読むと、この工場の現地管理者は明らかに品質管理の基本が欠如しています。不良の多い工場によくいる典型的な駄目管理者と言えます。しかし一方的にこの現地管理者を責めるわけには行きません。現地管理者に正しい品質意識と品質知識の教育を怠った日本人駐在員にも非があると言わざるを得ないからです。私は指導先の日系企業で不良低減の指導を行うときには、まず現地管理者の品質意識と品質知識のレベルを把握します。過去に教育を行っておらず、現地管理者のレベルが著しく低い場合は、初期の段階で
品質意識と品質知識の教育を徹底的に行います。

 

3:品質意識とは何か
品質意識とは単純に言えば「不良を恥と感じる意識」のことです。不良が出たら「やれやれ、またか出たか。面倒くさいなあ。」ではなく「しまった、恥ずかしいことだ」と直感的に感じることです。もちろんこの意識を植え付けるのは簡単なことではありません。この意識向上にはいくつかの手法がありますが、私は「品質第一」の経営方針を徹底的に教え込むことにより、徐々に醸成させる指導方法を良く使っています。

 

4:品質知識を教え込め
品質知識とは「不良はゼロに近づけることが出来る」と理屈で理解できるような知識を与えることです。現地管理者の中には「世界中の工場で毎日、不良が出ているのだから、自分の工場だけ不良をゼロにすることなど不可能である」と感じているものです。これでは不良対策もマイナスの姿勢で取り組むことになってしまいます。そこで正しい品質知識を理解させることにより、不良は努力次第でゼロに近づけることが出来ると理解させるのです。この品質知識は初期の段階では、次のようなやさしい内容を理解させるようにしています。

 

4.1不良が発生する原因
不良は4M+環境に問題があるために発生します。
1:Material(材料:材料の品質が悪い)
2:Method(作業方法:正しい作業方法が確立されていない)
3: Man(人;正しい作業方法を守らない)
4:Machine(機械:機械の精度が悪い)
5:環境(工場内に埃、振動、湿度、温度、汚れ、さびなど不良発生の要因が多い)

 

4.2不良をゼロに近づける方法
上記の4M+環境が不良の発生原因なのですから、不良を出さないようにするには次の項目を徹底して行えばよいのです。
1:厳選された品質の良い材料を使う。
2:精度が高く、コンディションの良い機械を使う。
3:不良が出ない作業方法を確立する。
4:作業員が作業方法通りの作業をさせる。
5:5Sにより環境を改善する。

このように教育を通じて不良対策の原則は極めてシンプルであり、不良をゼロに近づけることは理屈では十分可能であることを感覚として理解させることが大切です。現地管理者が正しい品質意識と品質知識を理解していれば、不良対策に積極的に取り組むようになるのです。