10月2日更新

直感を事実にするための証拠固めを行え

 

10月8日更新

管理ミスを指摘して、認めさせ、反省させよ

 

 

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           「次工程はお客様」の3つの意味

 

先日、ある日系企業で日本人駐在員を対象に管理者セミナーを行いました。この会社は日本の本社工場を閉鎖しタイに進出してきたのですが、不況の影響が深刻で注文数量が半減となり、まさに危機的な状況となっています。社長はこの危機的な状況を乗り切るためには日本人駐在員に惰性で仕事をするのではなく危機感を持ってもらい、もう一度駐在員の役割を考え直して、真剣に仕事に取り組むようにと当社にセミナーの依頼があったわけです。

このセミナーの冒頭に社長より挨拶がありました。「ここに集まってもらった駐在員にハッキリ言わせてもらうが、今後この会社では給料泥棒は必要ない。管理者という立場にもかかわらず、その役割を忘れてタイ人社員のように日常業務だけを行っている者は給料泥棒としか言いようがない。日常業務はタイ人社員でもできるではないか。日本人駐在員にはタイ人社員より高い給与を払っているのだから、タイ人社員と同じ仕事をされては会社として困る。日本人駐在員が会社にいるのはタイ人社員ができない業務の改善を行うためにいるのではないか。日本人駐在員がこのような甘い考えでは厳しい状況を乗り越えることができない。もう一度、日本人駐在員の役割と責任を再認識して反省してほしい」と話されました。

私も社長が自分の部下である日本人駐在員に「給料泥棒」という言葉を使ったので正直、大変驚きました。またそこまで言わないと危機感を持たない駐在員、そしてそこまで言わざるをえない厳しい経営環境を痛感しました。私たちを取り巻く経営環境は社長が自分の身内である駐在員に対しても「給料泥棒」という言葉を使い危機感を促すほど厳しいものがあります。

さて、品質管理で大事な標語である「次工程はお客様」はみなさんもご存知だと思います。しかしこれをタイ人社員に説明すると「次の工程はお客さんと思って良い品質ものだけ払い出せ」と簡単な説明になってしまうと思います。「次工程はお客様」は品質管理の心構えとして必須ですから、ぜひ次のように3段階に分けて意味を説明してタイ人社員に理解させて欲しいと思います。

自分の工程での責任を果たす。会社で働く人は全員、責任を与えられて仕事をしています。ですから会社で働く人全員が自分の工程での仕事の責任を果たさなくてはいけません。これを最初の工程から最後の工程まで全員が行えば品質の良い製品を作り出せます。

前工程は次工程に対して品質の責任がある。前工程の品質が悪ければ後工程で品質の良いものを作り出すことはできません。自分の工程に責任を持つとは、次の工程に払い出す製品の品質を保証するということです。次の工程はお客様同様、品質の良い製品だけを払い出すようにします。

 前工程からは品質の良いものしか受け取らない。前工程からは品質の良いものしか受け取らないようにします。また後工程は前工程に対して正しい品質の要求を行う責任があるのです。ですから不良はもちろん品質上、気がついた点は上司を通じて前の工程にフィードバックするようにします。

このように「次工程はお客様」の正しい意味を3段階に分けて具体的に説明します。このように説明すればタイ人社員も工場で働く人全員が自分の工程に責任を持って仕事を行い、お互いの工程で良いものしか払い出さない、受け取らないようにして行くことにより品質の良いものだけを作り出すことができるようになることが理解できるようになります。私たちが日常当たり前に使っている標語ですが、タイ人社員に説明するときは相手が具体的に何をすればよいのかが分かる説明の仕方が大切です。