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   実践!生産革新道場:不良箱の管理は品質管理の基本だ

 

1:不良箱に良品を入れていた

ある工場で管理者と共に現場を観察していたところ、機械の横に製品が入った良品箱が置いてありました。私は管理者に「ここは良品置き場じゃないぞ。班長に注意して直ちに良品置き場に移動させなさい」と指示しました。管理者は班長を呼んで良品を移動させようとしたのですが、班長は「これは良品ではなく、不良品なのです」と言い出したのです。管理者が慌てて「これは良品箱ではないか。どうして良品箱に不良品をこんなにたくさん入れているのだ」と詰問したところ、班長は「不良箱が足りなくなってしまったのです。ですから良品箱に不良品を入れて保管しているのです」と答えたのです。

 

2:管理者への3項目の指摘事項

私は管理者に「良品箱に不良品を入れるとは何事だ!品質管理の基本を守っていないではないか」と厳しく注意したところ、管理者は「そう言えば、先週大量の不良品が発生したのです。現在客先に使用可能か問い合わせ中なので、一時保管として不良品箱に入れて保管しています。ですから不良箱が現場で足りなくなったのです」と言い出し始めました。そして「今すぐ対策を実施します」と言って、班長に「この良品箱に不良品と書いた紙を貼りなさい」と指示したのです。私は管理者が不良箱のことを余りに軽く考えているので、管理者を集めて次の事柄を指摘しました。

 

1)良品と不良品の識別管理は管理の基本である

不良品は良品と混ざらないように、良品箱と色の違う不良箱に保管するのは管理の基本です。色の異なる不良箱に入れておけば、新人でも不良品だと簡単に識別することができ、不良品と良品の混入を防ぐことができるからです。不良品を不良箱に入れる程度の簡単な識別管理すら守ることのできない職場では、高度な品質管理を行うことは出来ません。

 

2)不良箱の意味を理解していない

不良箱は単なる不良品入れではなく、ラインの品質状況を示す検知器なのです。私は現場を観察する時に必ず不良箱の中身を確認していますが、不良箱の中に入っている不良品の数量と症状を見れば、ラインの品質状態が簡単に把握出来るのです。不良箱は単なる不良品を入れる箱と考えて品質検知器として活用しなければ、ラインの品質状況が分からず、品質レベルが下がってしまうのです。

 

3)不良箱の詳細を把握していない

管理者は不良品の一時保管のために大量の不良箱を使用中であると言っていました。そこで私は管理者に「自分の部署のどこに何個の不良箱があるのか、正確な箇所と数量を述べよ。そして現在一時保管に使用している不良箱数を答えよ」と質問したところ、正確に答えられる人はいませんでした。品質管理に関心がある管理者であれば、自分の部署の不良箱の位置と数量は把握しているはずなのです。

 

私はこのように管理者に不良箱の管理に付いて指摘を行いました。そして、「不良箱が余っている部署がないか確認しなさいい」と指示したところ、ある部署で不良箱が余っていることが分かったのです。何事も基本を疎かにしては、レベルを上げていくことは出来ません。品質管理でも不良品を不良箱に入れる基本が大事なのです。管理者には基本を疎かにさせず、基本に徹するように指導することが大切です。

 

 

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■実践!生産革新道場

 

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