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      実践!生産革新道場:部下のタイプに合わせてやる気を引き出せ!

 

1:行ったことをやらない現地管理者

先日ある集まりで、日本人駐在員の方が次のような話をしていました。「当社の現地管理者は言ったことをやらないので本当に困っています。指示を出すたびに、忙しくて出来ません、人が足りなくて出来ません、などと言い訳ばかりするのです。何とか指示を納得させて後日確認すると、やっていないことが多いのです」「やっていない理由を詰問すると、忙しいです、人が足りません、と同じような言い訳を繰り返すのです」「私はこの管理者はやる気が低いのだろうと思い、なるべく褒めてやる気を引き出すようにしているのですが、全く効果が無いので困っているのです」

 

2:部下のやる気を引き出す手法

上記の日本人駐在員は管理者を褒めているのに、仕事のやる気が無いと嘆いていたのです。部下のやる気を引き出すには相手に応じた手法を使う必要があります。具体的には次の2つのステップが必要なのです。

 

■相手のタイプを見極める

1)言われてもやらない人

2)言われたらやる人

3)言われたこと以上をする人

4)言われなくてもやる人

 

■適切なやる気を出す手法を選択して実行する

1)強制的に行わせる(叱る、怒る)

2)良好な信頼関係を作る(率先垂範、コミュニケーション)

3)褒章を与える(称賛、金銭、地位、役割)

 

3:タイプ別のやる気の引き出し方

管理者のやる気を引き出すはタイプに合わせた手法を選択することが大切なのです。

 

1)言われてもやらない人

このタイプは上記の日本人駐在員が嘆いた通り「自分の仕事を増やしたくない」「新しいことをしたくない」「できるだけ手を抜きたい」「できるだけ楽をしたい」と考えている人たちです。このタイプの人達に褒めても増長するだけで効果は殆どありません。

このタイプに効果的なのは、叱ったり怒ったりして強制的に行わせる手法です。叱ることにより、強制的にやる気を引き起こして実施させることが大切です。

 

2)言われたらやる人

上司が指示した内容は部下に伝達しますが、それ以上のことをしないタイプです。自分から積極的に行動しないために「指示を部下に伝えて終わってしまう」「進捗状況の確認をしない」「指示内容に問題が発生しても解決しない」など管理が不十分なために結果にムラがあります。このタイプは良好な信頼関係を作ることにより「あの人の指示なら積極的に実行しよう」とやる気を引き出す手法が有効です。頻繁に進捗を確認したり、問題を聞いたり、アドバイスを行うなどコミュニケーションを取り「上司が常に支援している」と感じさせることによりやる気を引き出します。良い結果が出たら褒めることも大切です。

 

3)言われたこと以上する人

上司の指示をPDCAを回して確実に結果を出すタイプです。指示の内容から上司が意図する内容を汲み取り、必要であれば追加指示を行い現場で実行します。指示に関して問題が発生しても、すぐに対策を実行するので結果が安定しており、安心して仕事を任せられるタイプです。

 

4)言わなくてもやる人

日頃から上司の考え方を理解しており、上司が気になりそうなことを察して、予め部下に指示を出すタイプです。当然、結果も安定しており、将来的には日本人駐在員の代わりを目指してもらう人となります。

 

言われたこと以上する人と、言わなくてもやる人には褒章を与えることが最も有効です金銭や地位は簡単に与えることは出来ませんが、仕事の結果を褒めたり、プロジェクトなどでリーダーを任せたりなども褒章となります。このように管理者のやる気を引き出すにはタイプ別に合った手法を選択して実行することが大切なのです。