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 (https://youtu.be/O9_WE048eGk)

 

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 判断が遅い管理者を指導するポイント

 

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「品質改善と生産性向上で異なる指導方法とは」  

 

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 生産性向上のために部下に気配りをせよ

 

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実践!生産革新道場:第335回:生産性向上のためにライン停止の責任を自覚させよ

 

1:部品不良によりラインが停止

ある工場で生産性向上の指導を行っていると、現場であるラインが止まっていました。私は驚いて管理者に「なぜこのラインは止まっているのだ」と質問したところ、管理者は「部品が足りなくてラインが止まってしまったのです」と説明したのです。私は「どの部品がどのような理由で足りないのか。いつ部品は供給されるのか」と質問しました。管理者は部品を示しながら「この部品が足りないのです。この部品は前工程で生産しているのですが、昨日確認したところ規格値より外れていたため、私は不良品と判断して前工程に返品したのです。前工程では今この部品を生産しているはずですが、まだ届いていないのです」と言い出しました。「生産しているはずだと何事だ。お前は自分の目で前工程が生産を行っていることを確認したのか」「いや、確認していません。しかし昨日、不良品として返品したので生産しているはずです」「生産しているはず、とはお前の単なる想像ではないか。私は生産しているかどうかの事実を聞いているのだ」

 

2:ラインがいつ動くか分からない

私はこのラインの管理者を連れて前工程に行き、前工程の管理者を呼び出して「この部品が不良品と判断されて返品されたはずだ。この部品待ちでラインが止まっているが、部品の生産状況はどうなのだ。」と確認しました。前工程の管理者は「いや、まだ生産は行っていません。確かに規格値より外れている部品もありますが、この箇所は客先には影響が無いので、後工程の作業は大変になりますが、使うことはできるはずです。現在、納期を確認しており、納期が厳しいようであれば前工程にお願いして使ってもらい、納期に余裕があれば選別を行った上で再生産を行おうと思っています」私は2人の管理者を前にして「現在ラインが止まっているのだぞ!一体いつラインは動くのだ。正確な日時を述べよ!」と詰問したところ、2人とも答えることができなかったのです。

 

3:管理者にライン停止の責任を自覚させよ

このようにラインが停止している重大問題が発生しているにもかかわらず、ラインと後工程の管理者同士のコミュニケーションが悪いために、いつラインが動くか分らないような状況でした。私は2人の管理者から詳細を聞き出したところ、次の事柄が分かったのです。

 

問題の詳細

1:ラインの管理者は昨日の午後、部品が規格値より外れていることに気付き、不良品と判断して前工程に返品するように指示した。そして後工程の管理者に連絡しようとしたが、この日は欠勤だったため班長に返品の件を連絡した。

 

2:ラインの管理者は前工程がQC に連絡すべきだと判断したため、返品する際に QC に連絡を行わなかった。

 

3:班長は返品されてきた部品の処理方法が分らず、翌日管理者が出勤した時に報告して指示を受ければ良いと判断してそのままにしていた。

 

今回のライン停止の件では多くの問題がありますが、私はラインの管理者が不良品だと前工程に返品したきりで、確認を怠っていたことも大きな問題だと判断しました。

 

「お前は前工程に返品したあと、なぜ部品の処置や生産の状況を確認しなかったのだ」「私は部品を不良品と判断して前工程に返品しました。後は前工程の責任だと思います」「確かにお前の言う通り、前工程には部品処置と生産の責任はある。それではお前の責任とは何か」「不良の部品を受け入れないことです」「それは何のためだ」「不良品を入れてしまうとラインが止まってしまうからです」「その通りだ。生産のためにお前にはラインを止めないと言う責任がある。しかし現在ラインは止まっているではないか。一刻も早くラインを動かすのがお前の責任ではないか。そのためにすべきことは何か。前工程の部品の生産状況を確認するのが、最も大事ではないか。その確認を怠っているとは自分の責任を果たしていないと言うことだ」このように詰問したところ、管理者は反論できなくなってしまい自分の非を認めざるを得なくなりました。

 

このように管理者にはライン停止時に「あれがない、これがない」と言い訳させるのではなく、ラインを動かす責任は自分にあることを認識させて、行動させることが大切なのです。