5月17更新

労災防止のために不安全箇所を改善する手法

 

 

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        労災の原因を4Mで分析する手法

 

1:安全管理の考えが希薄

ある工場で安全管理の指導を行っていました。管理者から作業員が機械の操作中に指を怪我したと労災の報告を受けたため、その対策書を持って来させました。対策書には労災の発生の要因とその対策が記入されていました。「対策書によると原因は作業員の不注意、そして対策は作業員に注意するように教育すると書いてあるが、これは一体誰が書いたのだ」「私が対策書を書きました」「お前はこの原因と対策が本当に正しいと思っているのか」「作業員の不注意ですから、これで良いと思います」「作業員に注意しろと教育すれば絶対に再発をしないと思っているのか」「それは分かりませんよ。注意をする、しないは作業員次第ですから」私は管理者の安全意識の低さに驚いたのです。

 

2:労災の原因を4Mで分析する手法

このように労災の発生原因を「作業員が悪い」と決め付けてしまうと、本当の原因に行き着くことができません。本当の原因が分からなければ効果的な対策も立案できないのです。

 

労災の発生原因は次の4Mに分類することが大切です。Man(判断ミスや不安全行動) Machine(機械や設備の不備)Media(作業方法や環境)Management(管理ミスや管理不足)管理者は労災が発生したら4Mを使用して原因を突き止めることが大切です。

 

■Man(判断ミスや不安全行動)

労災を起こした当人やその周りの人に起因する原因のことです。例えば次のようなケースが考えられます。

 

1:作業員は手元を見ながら作業を行っていたが、隣の作業員に話しかけられて、よそ見をしてしまった。

2:作業標準書通りの作業を行うと面倒なので、自分勝手な方法で作業を行ってしまった。

3:機械に安全装置が付いていたが誤作動が多く、チョコ停が頻繁に起こるために、勝手に安全装置を外してしまった。

 

この人による原因を追求する際には、必ず労災を起こした当人にインタビューするのはもちろん、周りの人にもインタビューして当時の状況を確認するようにします。

 

 

■Machine(機械や設備の不備)

労災の発生原因が機械や設備によるものです。例えば次のようなケースが考えられます。

 

1:機械の改良を行った際に、一旦外した安全装置を付け忘れてしまった。

2:メンテナンスが取り付けた安全カバーの大きさが不適切で、手が入ってしまう構造となっていた。

3:機械のレイアウトを変更して設置場所を変えたが、作業員の動作を考慮しておらず無理な動作をさせていた。

4:異常を知らせるアラームの音量が低く、アラームが鳴っても誰も気が付かなかった。

5:油漏れが慢性的に発生しており、床が常に滑りやすい状態となっていた。

 

機械による労災の原因を追求する場合には、必ず現場に行き労災が発生した機械や設備を確認します。機械や設備の修理履歴や日常点検やPMの内容なども詳しく確認するようにします。

 

 

■Media(作業方法や環境)

英語のメディアと言うとマスメディアのイメージがありますが、労災の4Mのメディアは作業方法や環境となります。労災の発生が作業方法や環境に起因するケースです。例えば次のようなケースが考えられます。

 

1:作業標準書に安全注意事項が記載されておらず、現場にも掲示がなかった。

2:作業箇所の照度が低く、夜勤で作業箇所が見辛い状態であった。

3:新しいラインを立ち上げたが、安全ルールが設定されないまま生産を開始していた。

4:保護具着用のルールが不明確で、着けている人と着けていない人がいた。

5:安全ルールを掲示してあるが、作業箇所より遠いため見えない状態であった。

 

作業方法や環境による労災の原因を追求する場合には、安全ルールの内容を確認します。そしてその安全ルールがどこに記載されているかも併せて確認します。環境も確認する必要がありますから、管理者は必ず現場に行き自分自身で確認するようにします。

 

 

 

■Management(管理ミスや管理不足)

労災の発生が管理者の管理ミスや管理不足などが原因のことです。例えば次のようなケースが考えられます。

 

1:労災の対策が徹底されておらず、同じ労災が再発した。

2:定期的に安全教育を行うルールとなっていたが「仕事が忙しい」との言い訳で実施していなかった。

3:作業員が安全ルールを守っていないことに気が付いていたが、「注意すると嫌われる」などの理由で注意せずに黙認していた。

4:管理者は安全装置の日常点検表を毎日確認して、承認のサインを行うルールとなっているがこれを怠っていた。

5:作業員から「機械の具合がおかしい」との報告があったが、「大した問題では無い」と考えてこれを放置していた。

 

管理ミスや管理不足による労災の原因を追求する場合には、管理者に徹底的にインタビューする事はもちろんですが、現場の作業員にもインタビューを行います。作業員にインタビューを行うときには、本音で事実を話してもらうために管理者には名前を伏せておくことを強調して、事実を話して貰うようにします。