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           みんなで進める品質管理(その1)

 

品質管理のコラムを掲載していますが、読者の方々から数多くのご意見、ご感想を頂いています。「品質向上のために現場で実際に物を作っている作業員のレベルを上げたい」「作業員に品質管理を教えたいのだが、何をどう教えて良いのか分からない」「景気が悪く工場の稼働率が下がり時間が出来たので、腰を据えて品質の教育を行いたい」「品質管理の意味は分かるのだが作業員に何をさせれば良いのか分からない」、、、このようなご意見が寄せられています。

品質の向上には現場で実際に物を作っている作業員の質を上げることが絶対条件です。しかし「それでは何をすれば良いのか?」「何を教えれば良いのか?」「何を守らせれば良いのか?」と言う具体的な内容が作業員、管理者双方が理解していないケースが多々あるようです。そこで今回からは品質管理のために現場で働く作業員が守るべき事柄を具体的に取り上げて行きます。この守るべき事柄を社内で継続的に教育して理解させ、管理者がそれを管理して行くことにより作業員の質は向上して行きます。ぜひこのコラムを御社の管理者、そして作業員の教育用資料としてご活用下さい。

品質管理とは特別なことを行うのではありません。作業員にとっては毎日の作業を良い品質の製品を作ろうと努力して行うことが品質管理になるのです。具体的には作業員は品質向上のために毎日、次の事柄を守るようにします。

1作業標準を守る
作業標準とは「良い品質の製品を能率良く作り出すために決めた作業手順、作業方法、作業条件をまとめたもの」です。この作業標準に従って作業を行うことにより、誰が作業を行っても品質の良い製品を作り出すことができるのです。作業は必ずこの作業標準に従って行うようにします。

2 品質の連絡を良く聞いて理解する
工場では毎日、品質に関しての注意事項、クレーム、指示や連絡が数多くあります。良い品質の製品を作るためにはこれらの品質の指示や連絡を良く聞いて正しく理解することが大切です。

3 製品の取り扱いに注意する
工場内ではラインの作業中はもちろん、検査、運搬、倉庫など多くの個所で製品を取り扱います。この取り扱いですが、製品にダメージを与えると品質に異常が起きることがあります。製品の取り扱いはダメージを与えないように注意する必要があります。特に次の事柄には十分注意をして下さい。

1作業標準の取り扱いを守る
製品の取り扱いは種類によって異なります。「素手で触ってはいけないもの」「指サックを付けてから触るもの」「治具を使って作業を行うもの」などいろいろあります。これらの取り扱いは作業標準に書いてありますから、必ずこれに従って作業を行います。

2 汚れ、ホコリなどが付かないようにする
整理、整頓、清掃が不十分な職場で作業を行うと製品に汚れやホコリなどが付着して不良の原因となります。良い品質の製品を作るために作業員は職場の整理、整頓、清掃を常に行い、ゴミや汚れ、ホコリなどが無いようにしておきます。きれいな職場は良い品質の製品を作る基本です。

3「振動」「衝撃」を与えない
一般的に製品は大変精密ですから、わずかな振動や衝撃でも品質に影響します。ですから「製品を手荒く扱う」「製品を高いところから落とす」などの衝撃は製品の品質に悪影響を与えます。良い品質を維持するために製品に振動や衝撃を与えないように慎重に取り扱うようにします。

この他の守るべき事柄は、次回に説明します。