UNIVERSAL VIDEO COOPERATION CO.,LTD

899/307 Nantawan Onnut Onnut Rd Pravate

Bnagkok 10250 THAILAND

TEL:(02)349-6110

FAX:(02)349-6111

管理者同士の人間関係の改善方法

 

1:管理者の対人関係が悪い

管理者同士に感情的な対立があり、その解決に苦労しています。会議ではお互いに相手の意見を聞かず、避難するだけに終始しています。プライベートでももちろん口をきかないため最低限のコミュニケーションしかなく、管理者のチームワークが取れずに組織としての仕事の効率が悪くて困っています。

 

2:人間関係改善のステップ

私のコンサルタント先でも人間関係の調整は重要なテーマです。生産性向上の改善のレベルが高くなると、管理者間の細かい助け合いが必要となってくるからです。私のコンサルタント先でも管理者同士の人間関係の悪さが問題になることが多く、そのたびに個人面接、コーチングなどでフォローしていますが、管理者全体の人間関係を調整するときには次のステップで研修を進めています。

 

2.1:研修の意図を明確にする

管理者には「君たちの人間関係が悪くて会社や部下が迷惑している。この研修の目的は君らの人間関係を改善することだ」と明確に伝えます。ストレートに伝えた方が当人達も納得するものです。

 

2.2:必要性を理屈で理解させる

管理者には人間関係調整能力が必要であることを理屈で納得させます。人間関係調整能力を強く主張しているロバート・カッツの「管理者の必要な能力」などの文献を説明することもあります。プライドの高い管理者ほど著名な管理理論に弱いため、まず理屈で管理者自身に人間関係改善の必要性を理解させるのです。

 

2.3:グループディスカッション

当然のことですが感情の問題は理屈で理解できても実践は難しいものです。そこで最初はグループディスカッションを行わせます。テーマは当たり障りのないものにして、まず相互に話をさせることを主眼に起きます。私はテーマに個人の趣味などを持ってきて、お互いに個人的な関心が高まるようにさせます。

 

2.4:2名1組の対話

自分の短所と長所を5項目ずつ紙に書かせます。そして2名1組にして、お互いに自分短所と長所を説明した後、相手がどのように感じたか聞き出します。自分の考えている性格と、人が考えている自分の性格が異なること(パーセプション・ギャップ)に気付かせるのが目的です。そして自分の短所を相手にさらけ出すことにより、お互いの親近感が一気に増すのです。私は仲が悪いもの同士をわざと組ませるようにしています。

 

2.5:努力目標の発表

人間関係を良くするための努力目標を立案させます。最初の段階では毎日、誰でも努力すれば出来ることを目標とさせます。例えば「大きな声で挨拶する」「相手の話を最後まで聞く」などでも十分です。目標が出来たらお互いに発表させ、努力目標がお互いに評価できるようにしておきます。そして毎月、目標の結果を発表し合い、相互に評価を述べ合います。

 

2.6:対立による気付き

ここまで来ると最低限の人間関係が出来上がってきていますから、いよいよ仕事上の問題点を協議させて行きます。私はわざと対立が起きるように誘導して、対立の雰囲気を煽っていきます。そしてカッとして大きな声を出したり、相手を非難したときにハッと自分自身の行いに気が付き、自己反省が出来るように仕向けて行くのです。

 

この他にも細かい手法を入れながら、時間を掛けてじっくりと性格と考え方を変えて行くのです。正しい手法を使いながら根気よく指導を続ければ、半年から1年程度で見違えるように人間関係が良くなっているはずです。