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リーダー教育の進め方

 

1:リーダーの役割を明確にする

リーダーの教育のポイントですが、まずリーダーの役割を明確にすることが大切です。リーダーの役割は会社によっても異なると思いますが、私が考えている主な役割は次の2項目です。

 

1.1:作業員に決められたルールを守らせる。

生産性の問題の大半はルールを守っていないことに起因しています。生産性を維持、向上させるためには作業員にルールを守らせることが必要です。そのためには作業員に密着しているリーダーが作業員を管理することが大切なのです。

 

1.2:異常時には速やかに報告する。

リーダーの知識や能力には限界があるため、判断事項を任せたくないのが本音です。日常業務の管理を中心に行わせ、異常が発生した場合は直ぐに上司に報告し上司の判断、指示に従うようにさせます。

 

この2項目を徹底的に理解させ、行動基準とさせます。

 

2:ジョブ・ディスクリプションを作成する。

会社によってはリーダーの役割を誰でも分かるような共通認識とするため、ジョブ・ディスクリプションを作成することもあります。しかしリーダーが文章の羅列であるジョブ・ディスクリプションを読んでも内容を理解できないことが多いのです。私はジョブ・ディスクリプションを作成した後、必ずジョブ・ディスクリプションを時間軸に表したチェックリストを作成します。このチェックリストには朝8時に何をする、9時には何をすると時間毎に自分の仕事が明確になっており、これで自己管理が出来るようになるのです。

 

3:管理の基本を教える

リーダーはほとんど監督者としての教育を受けていません。ですから本当に基礎の基礎からやさしく教えることが大切です。「正しい指示の出し方」「作業員にルールを守らせる方法」など日常業務で必要な管理手法を分かりやすく教えることが大切です。教えるときのポイントとしては必ず身近な例を取り入れて教えることです。また勉強した内容をどのように実践していくか具体的な方法を教えることも必要です。

 

4:ディスカッションを行わせる

リーダーの教育ではディスカッションを頻繁に行わせるようにします。ディスカッションを通じて人の意見を聞く、自分の意見をまとめる、自分の意見を発表する力が付いてきます。特に他部署のリーダーとディスカッションをさせると日頃知らない部署の話が聞ける、コミュニケーションを通じて親近感が増すなど多くのメリットがあります。効果的なディスカッションを行わせるために次の事柄に注意して下さい。

 

1:テーマを絞る

「現状の問題点は何か」など広いテーマでは考えがまとまりません。現実に起きた事例をテーマにするなどテーマを絞ってディスカッションさせます。

 

2:自責で考えさせる

ディスカッションの仕切りが下手だと「上司が悪い」「会社が悪い」など悪口の羅列になるケースがあります。これを防ぐには事前に「他人や会社の批判はせず、自分はどうするかを話し合いなさい」と指示を出し、内容をヒアリングしながらチェックして行くことが大切です。

 

3:全員に発言させる

ディスカッションを行うと発言する人と発言しない人がハッキリ分かれてしまいます。これを防ぐため、発言の順番を決めて全員に発言させるようにします。

 

 このような教育を定期的に繰り返すことにより、現場のリーダーの管理能力が開発され現場力が強くなるのです。