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   経費節減によるコストダウンの進め方(その1)

 

会社は利益を追求するために経営を営んでおり、売上高が大きくなれば利益も向上します。しかし利益を上げようにも景気の悪化により、売り上げがあまり上がりそうもない場合は残された道はコストダウンしかありません。コストダウンの対象は一般的に次の4項目があります。

1 購買方法の改善:
購買先の再検討、支払条件の見直し、輸送、倉庫コストの節減などがあります。

2 生産技術の改善:
作業の標準化の推進、生産設備の改善などがあります。

3 製造方法の改善:
歩留まり改善、不良品等の再利用などがあります。

4 経費節減:
各種購入品、光熱費などを全社員が協力して節約します。

この中では経費節減によるコストダウンが最も取り組みやすく、効果も期待できるので導入しやすいと言えます。不景気のあおりを受けてタイの日系企業でもかつて無いほどにコストダウンの運動が盛り上がって来ています。しかし効果のほどはどうでしょうか。特にコストダウンの主要素である「経費」は基本的になかなか下がらないものです。むしろ手を付けないでおけば自然と上がってしまう性質を持っています。ガソリン、光熱費などの公共料金、人件費等は毎年上昇して来ています。また材料、商品の仕入れ価格や各種備品などの細かいものでも価格は徐々に上昇して来ます。これらの「経費」を節減して行くには全社的な取り組みが必要となります。

 

当社も経費節減によるコストダウンのタイ語の教育ビデオを制作するため多くの日系企業にリサーチにお伺いしていますが、コストダウンの結果が数字的に効果がハッキリと表れているところもあれば、掛け声だけで終わってしまっているところもあるのが現実です。経費節減に関しては実施すれば必ず効果が表れます。簡単な例では職場に置いてある冷水機ですが夜間、人がいないときでもコンセントを入れているところが多いと思います。このコンセントを帰社時に抜いておくようにすれば夜間の消費電力分の料金が浮くことになります。冷水機の夜間料金などわずかなものですが、他にもこのような細かい経費節減を積み重ねて行けば長期的にはかなりの金額を節約することができることになります。このように経費節減のコストダウンは実行すれば必ず効果が表れます。それでは経費節減によるコストダウンを推進しているにもかかわらず効果が表れていない企業はどのよう問題があるのでしょうか。

1 経費節減の進め方がわからない。

2 経費節減の具体的なアイディアが出てこない

3 コストダウン委員会を組織してもPDCAに沿っておらず、特に実施状況の指導、確認、そして効果の評価、改善が抜けている。

4 従業員がコストダウンの意味と必要性を知らない。

5 そのため経費節減の対策を打ち出しても協力しない、守ろうとしないなどがあります。

これらの問題は解決して行くには次の事柄がポイントとなります。

1経費節減を進める担当者、管理者がコストダウンの必要性、正しい進め方を理解する。

2管理者の方々が熱意を持って指導して行く。

これらのことにより解決できると思います。管理者や従業員にとってもこの不景気の中、家庭でいろいろな節約を行っていますから、会社での経費節減にも協力しやすい下地が出来上がっています。ですから担当者と管理者が経費節減のコストダウンの必要性と正しい進め方を理解して実践して行けば大きな効果が期待できます。次回からはこの経費節減によるコストダウンの正しい進め方をみて行きます。